人生について考えたりラジバンダリ。重たい話。

身近な人が無くなった。

 

仕事で数回お会いした程度の中ではあるが、

僕はその人をとても尊敬していた。

 

どこかテキトーそうに見えて、でもしっかり仕事しちゃって、上司からの評判もいい。

上司とその人(岡本さん(仮名)とします)と数人を交えた飲み会、いつもはだるくてしょうがなかったが、その人と話してるときはとても楽しかった。

厳しい上司に打ちひしがれていた僕だったが、その気持ちを汲み取ってくれる数少ない一人で、僕にとっては誇張ではなく本当に救いだった。

 

あんなふうに、下の人の気持ちを汲み取れる人になりたい。テキトーそうに見えながらもちゃっかり仕事はできてる人、それを目指したい。今までそう思いながら仕事をしていた。

 

岡本さんの訃報を聞いたのは、事務所で上司が電話しているのを横で聞いていた時だ。

 

「○○のチームの作業員がひとり亡くなったらしいな。」

 

聞いていて、特別何も思わずふぅんとだけ思っていた。

そうなんだぁ。くらいの感じで。名前を聞くまでは。

 

そのあとの続きで上司が亡くなった人の名前を尋ねた。

 

「あぁ、岡本かぁ。だいぶ前にあったことあるなぁ。

確かだいぶ若かったよなぁ。27歳くらい?」

 

 

え、

 

 

聞いていないふりをして適当に売ってたキーボードの手が止まった。

まさか。あの岡本さん??

 

頭の中で岡本さんと話した記憶がフラッシュバックする。嘘であってほしい。

 

こっそり形態を出して、最初にあった時に交換したラインのトークルームを久しぶりに開く。

最後のメッセージは皮肉にも岡本さんからの「体に気を付けて、お仕事頑張ってください」というメッセージだった。

 

「岡本さん」

 

一言だけメッセージを送ってみる。その既読はいまだについていない。

 

あぁ、本当に亡くなってしまったんだ。もう会えないんだ。

 

泣きこそはしなかったが、とてもやるせない気持ちになった。

聞くところによると、風呂場で急死したらしい。詳しい原因は聞いていない。

 

彼の人生は、27歳というあまりに短すぎる期間で幕を閉じた。

 

本当に、人はいつなくなるかわからない。

80歳まで生きるなんて保証はどこにもないのだ。

 

不謹慎かもしれないが、今の自分は、明日死ぬとなっても納得できるような人生を送れているだろうか。

やりたい事や、会いたい人、書き出せばキリがない。

いや、僕なんかよりも、失礼だが僕の会いたい人たちが、その機会が来るまで元気で生きている確たる保証はない。

 

石の上にも3年なんて言ってられるほど暇な人生じゃないな。

 

岡本さん。お疲れ様でした。今更になって言うのは本当に卑怯だとわかってはいますが、もっと色々お話したかったです。

これからも僕は岡本さんを目標にしていきます。

 

おやすみなさい。